喫煙していると肺がんになるリスクが高くなる

肺がんとは肺にできるがんのことをいい、その患者数は年々増加していると言われています。
肺は通常、呼吸をする役目を担っており、吸い込んだ空気から酸素を取り込んでいます。
また、呼吸によって体内の二酸化炭素を体の外に排出する役割もあります。

肺がんは肺にある細胞の一部が変異し、がん化してしまったもののことをいいます。
がんが進行すると、がんは周囲にある細胞を破壊しながら増殖してしまいます。
肺がんの症状には、咳や痰、血痰などがあります。
息苦しく感じることもありますし、体重が減ったり、胸に痛みを感じる場合もあります。

肺がんは早期の段階ではあまり症状が出ないので、進行するまで気が付かないことも多くあります。
また、咳などの症状が出ていた場合でも、風邪と思い込んでしまって見逃してしまうケースも見られます。

肺がんの原因には色々ありますが、その中でも大きな原因として挙げられるのが喫煙です。
喫煙の習慣がある人は、喫煙の習慣がない人に比べて肺がんになるリスクが高くなることが分かっています。
喫煙している期間が長くなればなるほど、肺がんになるリスクも高くなります。

また、喫煙を始めた年齢によってもリスクが高まることも分かっています。
17歳以下から喫煙を始めた人は、20歳以上から喫煙を始めた人に比べて肺がんの罹患率が高くなっています。
年齢が若い頃から喫煙していると、当然喫煙の期間も長くなりますし、1日当たりの喫煙本数も多くなる傾向にあります。
現在、日本では未成年の喫煙は禁止されていますが、興味本位で煙草を吸ってみたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
未成年の頃から喫煙を始めたという人は肺がんになるリスクが高いので、定期的に健康診断を受けるなど早期に発見することが重要になります。

肺がんにはいくつかの種類があり、肺の奥の方にがんができる腺がんや入口付近にできる扁平上皮がん及び小細胞がん、奥の方にできる大細胞がんなどがあります。
扁平上皮がんや小細胞がんになる人は、ほとんどが喫煙者とされています。

それから肺がんは、喫煙している本人だけの問題にとどまりません。
副流煙による受動喫煙によっても罹患するリスクが高まるからです。
タバコを吸っている人が吸い込む主流煙よりも副流煙の方が、ニコチンや発がん物質の量は多いとされています。
また、副流煙に含まれる有害物質は粒子が細かいので、肺の奥深いところにまで入ってしまいます。

タバコに含まれている発がん性物質について

タバコの煙には、数多くの化学物質が含まれています。
その数は何と4000種類にも上り、有害物質は200種類以上あると言われています。
また、タバコの煙には、64種類もの発がん物質が含まれているとされています。
64種類の発がん物質を含めた有害物質には、ニコチンや一酸化炭素、タール、ナフチルアミン、カドミウム、アンモニア、ニトロアミン、ベンツピレンなどがあります。
その中でも特に影響があるのは、ニコチンと一酸化炭素、タールとされています。
タールは発がん物質の塊とも言われており、肺の機能を奪ってしまう物質です。

喫煙していると肺がんになる確率とは

日頃から喫煙の習慣がある場合には、肺がんに罹患する確率は高くなります。
タバコを吸わない人に比べてタバコを吸う人は、肺がんになる確率が4倍以上も高くなるというデータがあります。

また、肺がんにはいくつかの種類がありますが、扁平上皮がんと小細胞がんはタバコを吸う人はタバコを吸わない人に比べて10倍以上なりやすいというデータもあります。
腺がんや大細胞がんは、扁平上皮がんや小細胞がんに比べると影響は小さいですが、タバコを吸う人の方がタバコを吸わない人に比べてがんになる確率が高くなることに違いはありません。